口の中のトラブルがあると困るのが食事。
栄養をつけたいけれど、痛くて食べられないんですよね・・・
うちの母は60代後半なのですが、先日転倒し顔面打撲。
その際に下唇の内側を1.5cmくらいパックリ切り、縫う怪我をしてしまいました(>_<)
やはり食事をどうするか悩んだのですが、食べやすいだろうと予想していたものと実際は、少し違っていたんです。
あくまで私の母の場合ではありますが、食べやすいものとそうでないものを理由とともにご紹介したいと思います。
あなたご自身や大切なご家族など、唇を切った方がいらっしゃるならば参考になればうれしいです。
唇を切ったけど食事は意外と普通?!母の場合はこうでした
上記でも述べましたが、母の場合転倒時に下唇の内側をパックリ切りました。
深さは見た感じですが、0.5mm程度でしょうか。
唇の中央よりやや左側でしたので、食べ物を入れる際にはかなり触れやすい部位と言えるでしょう。
いつも私が口内炎や喉の痛みを感じた時には、やわらかくて味の薄いものが比較的食べやすかったなぁと思うんです。
なので、そういったものを中心に最初用意していたのですが、どう口唇の場合は少々違っているようでした。
具体的に食べやすかったのと手べにくかったものの特徴を次にご紹介します。
唇を切った時に食べやすかったもの特徴とは?
唇は口の入り口に当たります。
ですので、
・食べ物を入れる時に唇に触れにくいもの
・口の中で噛んでいる時に唇のほうに移動しにくいもの
上記2点がポイントになるようです。
うちの母の場合は主にお粥を食べており、やはり一番食べやすかったようです。
作り方のポイントは、「かたすぎずゆるすぎない」でしょうか。
具体的にまとめると・・・
・ティースプーンにすっぽりおさまり
・口の中にダイレクトにいれることができて
・口の中を移動しにくいかたさ
・熱くも冷たくもない
ということになります。
母の場合は下唇の中央よりやや左の内側を切りました。
ですので、右の奥歯で噛んで食べていたそうです。
その際、水気が多いと口唇の方にまで食べ物が広がってくるんだとか。
なので、栄養面を考え、ニンジンや大根、ニラなどの野菜を小さく切って、しゃぶしゃぶじゃなくてどろっとまとまりの良いお粥を毎日用意していました。
中華の素や粉末和風だしなどで味をつけ、溶き卵を入れたりしていましたが、美味しく食べやすかったようです。
その他食べやすかったものは、
・プリン
・ヨーグルト
・茶碗蒸し
・グラタン
などを主に食べていました。
グラタンは一見食べにくそうに思ったのですが、
・具は小さくやわらかく
・熱くなくてぬるめにする
上記のようにしておけば、スプーンですっぽり口の奥に入れられるので大丈夫でした。
また、お茶は常温でストローを使うと飲みやすいようです。
案外食べづらかった食べ物は実はこんなもの?!
上記で食べやすかったものに、「プリン」と記載していますが、プリンの種類によっては食べにくい場合もありました。
どういうことかというと、つるん、ぷりんとしたタイプのプリンの場合、口の中で滑るのだそうです。
なので、噛んでいる間に唇の方に行ってしまうようで、案外食べにくいんだとか。
なので、水気の少ない感じのクリームっぽくて口の中で動きにくいタイプのプリンが良いのですね。
その他
・麺類
・味噌汁やスープ
これらは唇にもろに当たるので、駄目ですね。
スープは、ポタージュとかならストローで飲んでもそんなに口の中に広がらないかもしれませんが。
その他
すごく食べやすいとは言えないものの、案外さくさくじゃないコロッケとかも食べられました。
ちょっと意外でしたが、時間が経ってころもがしっとりしてきたコロッケで、あらかじめ一口大に切っておけば大丈夫みたいです。
唇を切ってから治るまでの期間と早く治すために重要なこと
私の母の場合、傷口の抜糸をして普通食に戻るまで11日かかりました。
玄関先でバランスをくずし、コンクリートの上に鼻から下を中心にぶつけてしまいました。
ですので、下唇のすぐ下も1㎝ほど切り出血しました。
最初はそこの怪我だけと思って、夕食摂取を始めたのですが、本人が口の中の違和感を訴えるので確認したところ、下唇の内側がパックリ切って開いているという状況でした。
食べカスが傷の中に入ってしまったので、さぞ痛かったと思います。
その日は土曜日の夕方でしたので、時間外受診で対応してもらいました。
時間外の当直のため専門医でなく、あくまで応急処置としての縫合。
週明け月曜日に口腔外科で診てもらうようにとのことで、その日は自宅へ帰りました。
母には、歯磨き粉はつけずに歯磨きはきちんとするように伝えていたのですが、歯ブラシが当たるのが怖いとのこと。
そのため、せめてうがいはしっかりするように伝え、それだけはしていたようです。
そして週明け月曜日に口腔外科を受診し、先生から開口一番に言われたのは、
「歯が全然磨けていない」
との言葉でした。
やっぱり・・・とは思いましたが、口の中の清潔が保てていなかったことにより、傷口が化膿していたのです。
その日は洗浄と消毒のみとし、抗生物質が3日分処方されました。
医師からはしっかり歯を磨いて清潔にするよう言われ、母は頑張って朝昼晩と鏡を見ながら磨いていました。
そして、2日後に再受診したのですが、残念ながら化膿した状態は改善せず・・・
かわいそうに、母は切開されてしまいました。
局所麻酔をして切開しましたが、かなり痛かったと言っていました。
ですが、きれいに傷の中も洗浄してもらい、きれいに縫合してもらい、その後の経過は良好。
抗生剤は5日分処方され、引き続き母は一生懸命歯磨きを頑張りました。
ごく少量歯磨き粉はつけ、鏡を見ながら丁寧に。
その結果、無事1週間後抜糸し、受診も終了。
抜糸するとすぐ普通の食事に戻ることもできました。
抜糸の日の前日まで痛み止めを1日2回使用していましたが、縫合によるつっぱる痛みもあったようです。
まとめ
母が唇を切った時の食事内容と、経過についてお話しました。
食事のポイントは、
・スプーンでダイレクトに口の奥に入れられるもの
・熱すぎず冷たすぎず、刺激の少ないもの
・口の中で広がりにくいも
以上3点になります。
そして、できるだけ早く治すためには、口の中をいかに清潔にするかはとても大事だと実感しました。
あくまで母のケースではありますが、参考になればうれしいで