退職の希望が言い出せない・・・
周りの人の反応が怖い・・・
これは、程度の差はあれ、自己都合で退職する人の多くが、感じることではないでしょうか?
私も過去に3か所退職経験がありますが、やはり退職の希望を言い出すのはとても怖かったです。
「いつ上司に声をかけようか・・・」
「何から言おう・・・」
「怒られたりしないだろうか?」
「こんな忙しい時に辞めたら迷惑やんね?嫌われたらどうしよう・・・」
「気まずくなったらどうしよう・・・」
など、本当にいろいろ考えますし、ドキドキします。
ですが、きちんと考えて出した結果退職という選択なのであれば、それを責める権利は誰にもありません。
そして、あなたの人生の中の大事な選択。
退職を言い出せないまま、いつのまにかずるずると働き続けて後悔する、というようなことがないようにしていただきたいと思うのです。
退職の希望は確かに言い出しにくいし、周りの人の反応も怖いと思うかもしれません。
ですが、伝え方や伝えるタイミング次第では、とても円満で応援されて退職することも可能です。
ここでは、私自身の経験も振り返りながら、上手な退職の伝え方とタイミングのポイントをまとめたいと思います。
退職を言い出せないのはあなた自身に迷いがあるからかも?
退職の理由はいろいろとあるかと思います。
例えば結婚、介護、他にやりたいことがある、今の職場が辛いなど。
人それぞれいろいろとあるかと思うのですが、退職希望を言い出せないで悶々としてしまう理由の1つとして、
「あなた自身に迷いがあるから」
ということも、私は考えられると思っています。
というのも、私自身そうだったからです。
私の1回目の退職は、地元の病院で学びたいことがあったのと、家庭の事情によるものが主な理由でした。
ですが、自宅からの距離が遠く、月数回の夜勤をしながら朝早くから夜遅くまでの勤務が、体力的にも精神的にも厳しくなってきたというのも本音です。
しかし、その時働いていたところは、忙しいとかかかる責任が重いとかはありましたが、いろいろな意味で「良い職場」ではあったのです。
ですから、その職場から離れることへの不安も心の隅にはあったし、職場の仲の良い人達や顔なじみの患者さんと会えなくなることへの寂しさや申し訳なさもありました。
また、新しい職場に行って、果たしてなじめるだろうかという不安も・・・
そこで積み上げたキャリアも大きかったですし、正直退職への迷いもあったんですね。
なので、余計退職希望をなかなか言い出せないでいたのです。
2回目の退職についても、やはり迷いがありました。
将来的にやりたいことがあるから、そのことが学べそうな場所に行きたいという思いももちろんありました。
ですが、その頃いろいろなことがあって気持ちが少し不安定だったので、環境を変えたいというのも正直あったのです。転職により、気持ちをリセットしたかったんですね。
ですが、その職場も忙しさや難しさなどはありつつも、わりと穏やかに働ける場所でもあったので、新しい職場に行くのは不安な気持ちもありました。
3回目の退職は、遠方の祖父母のところに頻繁に行く必要が出てきたことがきっかけでした。
なので、簡単に別のところに転職と考えることもできなくて、とりあえず退職して先を考えようという感じだったのです。
ですが、退職して看護師の仕事から離れることへの不安もあって、かといってそのまま働き続けては祖父母のところには行けないし、自分自身の体調をくずしてしまいそうで・・・
なので、いずれの退職の際にも、自分自身の中に「迷い」があったのですね。
なので、周りの人に迷惑がかかるかもとか、嫌われたらとか、必要以上にいろいろと思い悩んだと思います。
ですから、まず自分自身なぜ退職したいのかということを、今一度確認してみると良いと思います。
退職希望は伝え方とタイミングが大切!
退職の理由は、紙面上は「一身上の都合」の一言で済むかもしれません。
ですが、私は、退職する職場で何を学び得たのかと共に感謝の気持ちを伝えるようにしました。
そして、その職場で働き続けることが物理的に難しい理由を正直に、そして簡潔に。
さらに、その職場で学び得たことを今後にこう活かしていきたいという思いも伝えました。
非常に多忙で、じっくりお話するタイミングがつかめなさそうな職場もありました。
また、緊張して理路整然と伝えることができなさそうだったので、退職の希望を口頭で簡潔に伝えるとともに、自分自身の思いを書き綴った手紙を上司に渡したこともありました。
これは、上司との関係性にもよるかとは思いますが、手紙を渡す渡さないは別としても、伝えたいことを一度書面にまとめておくと、話す時とてもスムーズかと思います。
間違っても、職場の不満や後ろ向きなことは言うのは控えるべきでしょう。
辛いことや大変なこともたくさんあったかもしれませんが、楽しかったこと、学べたこと、良かったことの1つや2つあるはずです。
感謝の気持ちは忘れずに伝えておきたいところですね。
あと、退職の希望を伝えるタイミングは重要です。
一般に1~2か月前に退職願いを出すケースは多いようですが、人員調整や役割の引継ぎなど、職場側の準備もいろいろあります。
ですから、なるべく早めに伝えておくのがベターかと思います。
また、役割の引継ぎがある場合、後の人がスムーズに仕事に入れるよう出来る限りの準備はしておきましょう。
そして、最後まで精一杯に仕事に取り組む姿勢もやはりとても大事だと思います。
自分の人生の中の一区切りとして、退職を前向きに進めていくとともに、職場の人への配慮を忘れないようにします。
職場の人の中には、あなたの退職に対してあれこれ言う人もいるかもしれません。
ですが、一生懸命な姿勢で取り組む人に対しては、必ず応援して背中を押してくれるようになるはずです。
私はありがたいことに、どの上司も応援して下さり、退職希望を伝える機会に、これまで話せなかった深い話ができたりもしました^^
退職したうちの1つの職場には、今週1回だけ勤務していますが、気持ち良く働かせていただいております。
他の職場も、勤務中よりも退職してからの方が交流が増えている人もいます。
まとめ
退職を言い出しにくいのは、自己都合での退職をする多くの人が感じることだと思います。
ですが、もしあまりにも言い出しにくくて、いろいろ考えてしまうのであれば、今一度あなた自身の心に向き合ってみると良いと思います。
何のために退職するのか。
その上で、やはり退職すると前向きに決めたのであれば、その思いを素直に伝えてみましょう。
なかなか上司に伝えるタイミングが見つからない場合もあるかもしれません。
ですが、真剣に一言声をかけておけば、話す時間はつくってくれるはずです。
もし、上手く思いを伝えることができなさそうであれば、お手紙を用意するのも1つだと思います。
そして、
・正直に、前向きに、感謝ととともに退職希望を伝える
・できるだけ早い時期に伝える
・最後まで精一杯に職務を果たす
これらをおさえておけば大丈夫。
きっとあなたのことを応援してくれます!
あなたの人生の中での大切な決断、後悔することのないようにしてほしいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。