アロマテラピーを始めた当初などは香りを楽しむ程度かもしれません。
ですが、学びを深めていくと、さまざまな症状緩和などにもアロマを使いたいなと思うようになる人も多いでしょう。
植物からとれる精油には、抗菌、鎮静、鎮痛など、さまざまな薬理的な作用があります。
そのため、上手に取り入れることで、辛い症状緩和や病気の予防にも役立てることができるんです^^
そして、症状の中でも痛みの緩和には本当に役立ちます。
私は、緩和病棟でアロマハンドトリートメントのボランティアをさせていただいていますが、患者様から、「痛みが少し楽になった」など言っていただけることもよくあります。
アロマの香りの作用や心地良さ、タッチングによる優しい触覚刺激により、痛みが感じにくい状態になるのでしょう。
母はよく頭痛になるのですが、植物油にラベンダーとペパーミントを混ぜたものをこめかみなどに塗ってあげると、かなり楽になると言います。
ですが、痛みの症状1つにしても、原因はさまざまです。
ですので、どんな場合でもアロマで何とかしようとすると、かえって症状を増強させることもあります。
この記事では、実際に私自身の失敗体験も踏まえ、
「頭痛の予防や緩和に効果的にアロマを取り入れる方法」
をお話したいと思います。
頭痛を緩和したくてヘッドアロママッサージを自分でしたら最悪だった!
これは今から約7年ほど前の頃でしょうか。
当時私は看護師として、とある大学病院で勤務していた時でした。
さまざまな役柄や、残業、人間関係、将来、家族などなど、いろんなことに悩み不安になる日々で、胃痛や頭痛が頻繁にあるような状態でした。
しかし、そう簡単に休めませんから、常に鎮痛剤が手放せないような感じでした。
患者様には、最低6時間はあけて服用しましょうなんて言っておいて、自分はどうなんだとつっこみを入れながらも、鎮痛剤で対処するしか方法が見つかりませんでした。
しかし、不規則な生活や精神的ストレスで荒れている胃に、頻繁に鎮痛剤が入るわけですから、胃の方がもたなくなってきたんですよね。泣
ですので、当時学びだしたアロマで頭痛に対処できないかと考えたのです。
よくしていたのは、ペパーミントをこめかみにちょんちょんとつけること。
本来は、精油の原液塗付は駄目ですよ!
ペパーミントは、皮膚・粘膜刺激も強いですし。
でも、私は自己責任で、原液をほんのちょっろこめかみにつけていました。
ただ、こめかみは目と近いので、目への刺激も注意しなければなりません。
そのため、こめかみに塗る時は、しばらく目を閉じて静かに上を向いて休むようにしています。
結構スーと気持ち良くて、ごく軽い頭痛には効果が感じられました。
ところがある日、かなり頭痛が強い時があったんです。
その時も鎮痛剤は服用せず、アロマでどうにかしようと考えました。
ですが、いつものようにペパーミントを少しこめかみに塗るくらいでは、全然ダメだったのです。
幸い、その日は夜勤明けで自宅でゆっくりできる状況でした。
ですので、夜勤をあけて自宅に戻ったら、頭をアロマのオイルでマッサージをしてからシャワーを浴びることにしたのです。
単純に、頭全体にアロマオイル(植物油にラベンダーとペパーミントを1滴ずつ加えて作成)をつけて、頭皮をほぐせば効果倍増だと思ったんです。
ところが・・・
マッサージを終えてシャンプーをしてしばらくすると、だんだんズキンズキンドクンドクンと脈をうつような痛みが!
血管が拡張し、神経を刺激しているのですね。
実はその日の頭痛はいつもの頭痛とは違い、最初から少しズキンズキンとした脈うつタイプの痛みでした。
そこへ、アロママッサージをしただけでなくシャワーの温熱効果も加わったものだから、後々血管は拡張し血流がびゅんと良くなったのですね。
もう最悪でした。
頭は痛いわ、吐き気はするわ(*_*;
胃の荒れは気になりましたが、胃のお薬と一緒に鎮痛剤を飲みました。いつもより少し多めの白湯で。
そして、とにかく眠ることに・・・
幸いしばらく休むと、頭痛も吐き気も治まりましたが、やはりアロママッサージをする場合は、しっかり状態を把握した上でする必要があるなと思いました。
なんでもかんでもアロマ使ってマッサージ、っていう選択肢は危険だと悟った日でした(*_*;
頭痛の予防や緩和のために効果的にアロマを使うために大事なことは?
私はこれまで何回も頭痛の緩和にアロマを使いましたが、結論から言いますと予防にアロマを活用する方が効果的だと感じました。
というのも、頭痛にも原因が必ずあるんですよね。
ストレス、姿勢、寝不足、あるいは別の大きな病気が潜んでいるということも。
症状だけ消そうとがんばっても、効果が感じられないだけでなく、悪化させてしまう可能性もあります。
なので、ますは自分はどんなことをした後に頭痛になりやすいかとか、どんな頭痛かなど、ちゃんとその症状が何を意味するのかを知ることが大切になります。
私の場合は、気圧の変化や、寝不足の後、パソコン作業の後に頭痛になることが多いです。
先日、胃腸からの風邪を引き、嘔吐はないものの下痢と頭痛と目眩がひどくて(あと少し熱も)3日くらい寝込んだ時がありました。
飲食がまともにできず、診療所で点滴をしてもらったりして4日目頃には全体的に症状が落ち着いてききました。
ですが、どうも頭痛が残ったままなのが気になり、診療所の先生に相談したのです。
具体的な頭痛の症状としては、目の奥の痛みと頭を揺らすとくらくらする感じと、首の後ろから頭にかけての重い感じです。
脈打つ痛みはありません。
すると先生は、
「このタイプの頭痛はね、姿勢が結構大きいよ。スマホとかパソコンとかで首が前に傾くでしょ。首の後ろの神経が刺激されるからね。この神経ぐ~んと頭に伸びてるからね。痛みの根本はここ。(首の後ろの神経)」
と、絵を描いて説明してくれました。
はは・・・知ってるそれ。だって看護師だもん。
アロマセラピストの勉強でも学んだし。
でも完全に忘れてた(*_*;
そう言えば、胃腸風邪になる前日まで、めちゃめちゃ根詰めてパソコン触っていたのを思い出しました。
一応目は少し休ませたり温めたりしていたのですが、セルフケアはかなり少なかったです。
とにかく早く記事を書き上げたいと思い、パソコンに連日かじりついていたのです。
それはひどい頭痛にもなりますね。
診療所から家に帰って早速、首の後ろにラベンダーぼアロマ湿布をして、30分くらい休んでみました。
すると、目の奥の痛みが結構スッキリ!
最初の頃よりだいぶましにもなっていたのですが、あと少しの痛みがなかなか取れなかったんです。
なので嬉しかったです^^
それにしてもやっぱり、辛い症状を起こす以前にケアをしっかりすることは大切ですね。
あと、自分の身体と相談しながらこまめに休むというのも本当に大事だと痛感しました。
私は結構無理する方なのですが、その後は必ずダウンして結局大変な状態になります(*_*;
それよりは、ペースがやや遅くても、こまめに休みを入れながら無理せず進めていく方が断然スムーズですね。
いい加減肝に銘じます。笑
まとめ
アロマを使って頭痛への対処を繰り返し行ってきた体験を通して、あらためて感じたことがあります。
それは、
「頭痛にはこれが効くというような対処の仕方ではなく、自分の頭痛は何からきているのかをきちんと知ることが大切」
ということです。
私は、看護師ですが、お恥ずかしいことにセルフケアはほとんどできていませんでした。
そして、アロマで一見ケアしているような感じですが、結局のところ鎮痛剤の代わりにアロマを使っていただけなのです。
つまり症状を抑えることばかりに意識を向けて、小手先の工夫ばかりを考えていたがため、効果的なアロマの使い方ができていませんでした。
しかし、やはり頭痛になるにも理由があります。
また、頭痛と言っても、いろんなタイプの頭痛があるし、原因もさまざまです。
そして、頭だけに意識を向けていたけれど、身体は繋がっています。
なので、姿勢だとか、ある分部への負担だとか、一見頭とは関係がなさそうなところからの影響であることもあります。
なので、局所だけではなく、自分全体に目を向けてケアしていくことが大切だとあらためて認識しました。
ちなみに、頭痛はやはり症状が強くなってからより、予防でアロマを使っていく方が断然有効だと感じています。
私の予防的なアロマの使い方についてはまた別の記事にてお話できればと思います。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。