月に何度か夜勤があると、体のリズムが崩れやすいですよね。
人は、夜暗くなれば眠り、朝明るくなれば起きて活動するリズムで生きています。
そして、このリズムに沿って自然な流れで生活することが、一番健康でいられます。
そのようにできているからです。
ですが、看護師の仕事では、夜勤が必要な場合もありますよね。
特に病棟では、夜勤帯に患者様の状態が悪くなったり、突発的な出来事もあるため気が抜けません。
患者様に安全安心の看護をご提供するには、やはり看護師自身のセルフケアが欠かせません。
看護の質だけでなく、看護師自身の健康、人生の質を上げていくためにも、夜勤明けの過ごし方はとても重要です。
いつどんなふうに睡眠をとれば良いのか。
ここでは、夜勤のある看護師さんが、心と体が健康で元気でいられるための夜勤明けの過ごし方、特に睡眠の取り方について、具体的に記載しています。
夜勤明けの過ごし方次第で、人生まで変わるかも?!
夜勤明けの過ごし方どうしてますか?適切な過眠で脳の疲れをリセット
看護師や介護士などは、月に5~6回程度の夜勤がある人も多いかと思います。
夜勤専従であれば一月の夜勤回数がもっと多くなりますよね。
夜勤をされている看護師のみなさん、明けの日はどのように過ごされているのでしょうか。
夜勤明けにそのまま活動したい人もいれば、ゆっくり眠りたい人もいると思います。
また、夜勤明けで少し活動して、夕方くらいから夜ごはんも食べず翌日まで寝続ける人もいらっしゃいますよね。
どんな過ごし方でも個々の自由です。
ただ、健康のことを考えると、夜勤明けにどう過ごすかは、やはり重要になります。
その時々の忙しさによっても違うでしょうが、夜勤中にほとんど仮眠が取れない場合もありますね。
そのような日がひと月の中で4~5回あったとしたら、年間通すと50~60回くらい徹夜しているような状態です!
体の自然なリズムに合わせた睡眠がとれることは、心と体だけではなく人生そのものへも大きく影響するものです。
そのため、出来れば、体のリズムに沿って適切に睡眠をとって、体の機能が上手く働けるようにケアしていくことが大切です。
私は20代前半の頃は、夜勤明けに何か用事を入れることが多くありました。
夜勤明けは翌日休みであることも多いので気持ちも軽く、自宅で眠ってしまうのは勿体ないと考える方だったのです。
でも、体は正直です。。。
30歳手前の頃からは、夜勤開けでそのまま活動して夜まで過ごせることがなくなり、ものすごくしんどくなりました。
その為、夜勤明けで用事を入れることは控えるようになりました。
たとえ用事を入れる場合でも、なるべく夜勤が明けて帰ったら、少し仮眠をとってから活動するようにしました。
すると、やっぱり疲れ方が全然違い、頭もスッキリと行動できるのが感じられます。
また、夜間もスムーズに睡眠できますし、翌日に疲れを持ち越すこともなく、翌日の休みも楽しむこともできます。
脳が疲れると、眠気を感じます。
眠気を感じさせることで、
「あなた疲れてますよ~、ちょっとゆっくり休まないとまずいですよ~」
って体が知らせてくれているのです。
体ってすごいですね。
今こうした方が良いよって、ちゃんと何らかの形でサインを出してくれているのですから。
つまり、その体からのサインに、素直にいればいいのです。
夜勤明けは、眠気に逆らわず、少しでも仮眠をとって脳の疲れをリセットすることがとても大切になります。
夜勤明けでもないのに眠い場合は、夜間の睡眠状況を、一度振り返ってみるのが良いと思います。
話しが少しそれましたが、具体的には夜勤明けにはどのように睡眠の取り方をすると良いのでしょうか?
体のリズムを大切にした夜勤明けの過ごし方
夜勤が明けたら、
「出来るだけ早く寝る」
のがおすすめです。
人間は体温が高い状態から低く下がる時に眠くなるので、言い換えれば、体温が高い時には良い質の眠りが得られません。
また、この体温のリズムは夜起きていても寝ていても関係なく、昼間には上がるように体温時計として設定されています。
だからこそ、朝帰宅したら午後になるにつれて体温が上昇する前に出来るだけ早く寝ることが大切なのです。
また、仮眠する時間は、3時間ほどにとどめるのがコツです。
そして、できれば午後3時くらいまでには一旦起きて活動し、15分~20分ぐらいでいいので日光を浴びるようにします。
すると太陽光によって、体内時計がリセットされます。
さらに、脳内物質のセロトニンの分泌量も増加するので、不眠の解消にもつながります。
そして、夜になればまた自然に眠くなるので、夜ぐっすり眠ることが出来ます。
夜勤明けの仮眠にアロマを上手に活用してみるのもおすすめです
私は、夜勤明けで睡眠リズムを整える為にもアロマの力を活用していました。
例えば、夜勤明けは疲れているのですぐ仮眠に入るのですが、今一つ良い眠りが出来ていないと感じることがあります。
神経が、高ぶっているのでしょうか。
寝ているのか起きているのか分からないような感じで、体は横になっているのに、なんだかだるいと感じるのです。
それでは中途半端で余計しんどいです。
そこで、枕元に手作りのアロマスプレーをかけたり、ラベンダー精油を染み込ませたアイピローを使用したりします。
また、仮眠から起きる時は、スッキリと起きられるよう、ペパーミントの香りを嗅いだりしてました。
もし、ペパーミントやレモングラスのハーブティーがあれば、仮眠から起きてゆっくりハーブティーを楽しんでから活動し始めると、体が目覚めやすくその後の活動が楽に感じられることでしょう。
睡眠時間が少ないと寿命が縮まる?!
人間は、人生の1/3暗い睡眠の時間とされていますよね。
日中は起きて、夜暗くなれば眠るというリズムは体に備わった生命を維持していくための必要なリズムです。
休息することなく活動し続けると、脳が疲労してしまいます。
脳が疲労すると、体の様々な機能が上手く活動できなくなり、全体のバランスが崩れて心身の健康を害してしまうことになります。
もちろん、脳が上手く働いてくれないので作業能率も低下し、ミスも多くなるでしょう。
また、睡眠の文献によると、睡眠時間の短い人と規則的に7時間前後の睡眠をとっている人とでは寿命に違いがあり、睡眠時間の短い人の方が寿命が短いという結果も出ているそうです!
私が参考にしている睡眠の文献はこちらです↓
寿命については、睡眠だけの問題ではないとは思います。
ですが、睡眠中私たちの体は、元気に健康で過ごせるようにさまざまな働きをしてくれているのは確かなのです。
ショートスリーパーと呼ばれる人もいますが、長い目でみればやはり体にはいくらかの負担がかかっているかもしれません。
また、ショートスリーパーと思い込んでいるだけの人もいるかもしれません。
だからといって、睡眠時間がだらだら長ければ良いかというと、そうでもありません。
いろいろな考え方や価値観もありますから、夜勤明けの過ごし方も人それぞれだと思います。
でも、心身ともに健康で、元気に過ごしたいと思われる場合には、やはり夜勤明けで休息なく活動し続けるのではなく、仮眠をとるのはおすすめです。
ですが、仮眠のつもりが夜まで寝てしまって、そのまま夜の睡眠に入るというのもあまりおすすめではありません。
やはり、一旦起きてリズムを整えてから、あらためて夜の睡眠に入るのが望ましいです。
参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。