2年生の終わりごろから看護の臨床実習が始まったそけれど、それが思っていた以上に辛い。
何が辛いって、看護師さんがとにかく怖い。
白衣の天使なんて嘘だ。
めっちゃこわいやん!
朝、目標と行動計画を言わないとバイタルにも行けない。
でも、看護師さんは忙しそうだし、たぶん避けられている気がする。
そうこうしているうちに昼になって、担当の看護師さんにいつまでも何も言ってこないと怒られ…
受け持ち患者さんへの看護も何して良いかわからないし、記録物も半端ない。
正直、どれだけ埋めるかばかり考えて、内容なんてほとんど頭に入らず…
どうにか1日のり切ったけど、明日はどうしよう。
担当の看護師さんはどの人だろう。
指導者は、どの人だろう。
とにかく明日のことを考えると、夜も眠れない。
1つの実習のクールがとにかく長く感じて、これを1年間も乗り越えられるのか考えると、先が真っ暗。
私、何で看護師になりたかったんやっけ?
そんなことを考えると、とにかくどうにか実習期間が終わることだけを願ってしまう。
でも、中には上手に実習を進めている子もいて、なんか褒められたリしているのを見ると、自分と比べてしまう。
どうすれば、この実習をもう少し楽な気持ちで乗り切れるのだどうか。
こんな看護学生さん、絶対いますよね。
私もそうだったんですよ~(:_;)
この記事では、臨床指導者として4年間看護学生さんと密に関わった私の経験も踏まえ、
「看護実習に行きたくないと悩んでいる学生さんが、できるだけ楽しく実習を乗りきるコツ」
をお伝えできればと思います。
看護実習にいきたくない理由とは?私の場合はこうだった。
看護学生が実習に行きたくないと思う理由として主に考えられることは、主に以下のことがあげられるかと思います。
・看護師さんが怖い(臨床指導者含む)
・教員が怖い
・患者さんが怖い
・何をして良いかわからない(適切なことをしないと怒られるかも)
・記録用紙が多い(きちんと書かないと突っ込まれるかも)
・自己学習のノルマ(量が少ないと怒られるかも)
一見すると、することが多くて忙しいというのもありそうですが、行きつくところはやはり人間関係でしょうか。
正直私は、
「怒られたくないから、ちゃんとしなければ」
というのが少なからずあったように思います。
というか、めちゃくちゃありました。
なので、実習にしても、記録物にしても
「こなさなければいけないもの」
だったのですね。
ノルマであり、自分を評価されるものでしかなかったので、楽しさよりもしんどさの方が断然強かったのです。
もちろん受け持ち患者様や、他の患者様との関りは、穏やかで楽しい時もありました。
ですが、常に看護師さんの目を気にしていたように思います。
そして、何の役にも立っていない自分に対して、患者様にどう思われているだろうかということも。
看護実習に行きたくない気持ちはこうすればぐっと軽くなる!
看護実習に行きたくない気持ちになるのは、
「実習が自分を評価されるもの」
という認識が強かったからだと、私自身は振り返って思います。
ですので、教員や臨床指導や、その他看護師さんの目がとても怖かったですね。
患者様も、関りが難しいと感じる方もいらっしゃいましたが、どちらかというと、看護師さん側が怖かったです。
なので、ちょっときつく言われたり、注意されたり、無視されたりすれば、ど~んと気持ちが落ちていました。
なんだか、自分自身を否定されたようにも感じていたのですね。
ですが、患者様とじっくり関われるのってやっぱり学生時代なんです。
1人の患者様に、しっかり時間をとることができる時期なんです。
それに、学生さんはまだまだ素人さんです。
なので、それがかえって、患者様側からものごとを考えることのできる立場とも言えるのではないかなと思います。
ふとした何げない疑問など、まさに患者様も感じているかもしれません。
なので、そんな看護学生の時期を大切にしてほしいなと思うのです。
看護師さんも、怖そうに見えて、実はしっかり話してみると、とてもよく相談に乗ってくれ人もいます。
無視しているように見えても、実はただ必死で仕事をこなしていて、学生さんみる心の余裕が本当になかったのかもしれません。
中には、学生さん自体嫌いという看護師さんもいます。
ですが、その看護師さんも学生時代に今のあなたと同じような辛い経験をしていて、看護学生はうっとおしいものだとか、そういった刷り込みのようなものがあるのかもしれません。
いずれにしても、あなた自身が看護学生として一生懸命取り組んでいれば、それはきちんと周りにも伝わります。
見ていてくれる人は、ちゃんと見ていてくれています。
それに、学生のうちはわからないことが多くて当然なのです。
なので、一生懸命は取り組むけど、正解を出そうとしなくて良いんです。
とにかく大切なのは、目の前の患者様を知ること。
実習は、こなすものではありません。
誰かに怒られない行動をすることでもありません。
記録物は、埋めるものではありません。
目の前の患者様に向き合い、知る。
これができれば、何を勉強する必要があるのか、何を確認する必要があるのかということも必然的にわかります。
それに、目の患者様のことをしっかり知ると、この人のために何とか自分にできることをしたいと、自然に思えるようになるはずです。
患者様を知るといっても、質問ばかりするのではないですよ!
「何を思い、何を大切にしていて、どうなりたいのか」
そういったことを、関りを通して知っていくのです。
そうなれば、周りの評価がどうといったことも、それほど気にならなくなりますし、実習自体がとても楽しくなります。
そんな様子を見た周りの人も、きっと応援してくれるはずです。
少なくとも、私自身は臨床指導者の立場として、上記のように取り組む学生さんのことは、やはり、とても応援したくなりました^^
まとめ
看護実習に行きたくない気持ちになる理由として大きいのは、そこでの人間関係です。
特に、「自分に対する評価」を恐れることです。
そのことを踏まえて、看護学生さんが実習をできるだけスムーズで楽しく乗り切るためのポイントは以下の2点になります。
1、患者様、指導者(教員、看護師)の対応が、たとえ自分にとって辛いものでも、それで自分自身が評価されるわけではないと理解しておく。
2、目の前の患者様をまずしっかり知る。そうすれば、無理やり絞り出さなくても、自ずとすべきことが見えてくると理解しておく。
基礎知識は大切です。でも、看護学生だからこそ感じることがあるし、気づけることもあります。
そして、看護学生の時期だからこそできることもあります。
あなたの素直な感覚、気づきを大切にして、実習を楽しんでみてくださいね^^
あっ!
でも、やっぱり、報告・連絡・相談の仕方とタイミングはちょっと意識してみてくださいね。
このことについては、また別の記事でお話できればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。