夜勤入りが憂鬱・・・
夜勤のある看護師さんは一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
私も、しょっちゅうでした。
看護師ではない友人や知人から、
「夜勤って良いよね。患者さん寝てる時間だし、明けは休みでしょ?」
なんて言われたりすると、
「いやいや・・・違うよ・・・」
なんて言いたくなることもよくありました。
確かに、夜勤が明けたその時は、すがすがしいような爽快感がありました。
(特にミスなどもなく終了して、翌日が休みであれば)
ですが、もうすぐ夜勤入りなんていう時間になってくると、かなり気持ちが揺れ動き憂鬱で仕方がないという時が多かったです。
でも、できれば楽しくとまでは行かなくても、夜勤入りに対する憂鬱な気分を少しでも軽くできたり、モチベーションをアップできると良いですよね。
心の状態が安定すれば、仕事も安全でズムーズになりますし。
そこでこの記事では、私が過去に12年間夜勤をしていた時の経験を振り返り、
「夜勤入りへの憂鬱な気分を緩和してモチベーションを上げていくコツ」
をつづりたいと思います。
夜勤入りが憂鬱に感じる理由とは?私も場合はこんな感じでした。
各病院や施設により、夜勤ですることや雰囲気、大変さなどは違っていると思います。
私の場合は、下記のような理由が、夜勤入りを憂鬱なものにしていたなと思います。
1、忙しい夜勤になるとわかっている
2、一緒に夜勤入りするメンバーに苦手な人がいる
3、夜勤明けの日の日勤メンバー
4、何があるかわからない
5、夜勤明けの日の朝の採血人数が多い
6、仕事中に体調をくずしたら困る
こんな感じです(^-^;
それぞれ具体的にみていきますね。
1、忙しい夜勤になるとわかっている時
私が経験した病院は、通常日勤を1日~3日程度した後に夜勤入りというサイクルがほとんどでした。
つまり、大体病棟の状況がどんな感じかわかった上で夜勤入りするようになります。
ですので、重症な人が多い時期や、手術や大きな処置などのイベント事がある日に夜勤入りだったりすると、やっぱりすごく構えます。
基本的に処置などは日勤帯でしますが、状況によっては夜勤帯で処置も引き継がなければならない時もあります。
また、夜勤帯はメンバーも少ないですので、1人の看護師が担当する患者様の人数も多くなりますよね。
ですので、点滴、食事、与薬、夜勤帯でも必要な処置、予定外の緊急な処置、ナースコール対応、急変対応、時間ごとのインアウトのバランス測定などなど、時期によっては膨大にすることがあります。
それをほぼ1人でしなければならないようなことも・・・
そんな中で適宜患者さんの状態に応じた判断をして動かなければならないですし、緊急の入院に対応しなければならないこともあります。
もちろん記録だってある。
これだと、夜勤入りが憂鬱なだけでなく、怖い、不安などの思いを抱くのは無理もないですよね。
看護が好きな人でも、あまりに余裕がなければやはり辛いです。
2、一緒に夜勤入りするメンバーに苦手な人がいる
これは結構重要な要素ではないでしょうか?(^-^;
例えば、
・そりが合わないメンバー
・気分の波があってイライラしがちなメンバー
・することが雑なメンバー
などなど
後、苦手というか、自分がリーダーで夜勤入りする場合などで、一緒に入るメンバーが新人さんだったりすると、やはり不安です。
新人さんが悪いわけじゃないんです。
ただ、リーダーとして的確にフォローして、患者さんの安全が確保されるようにしていく必要がありますよね。
ですから、「ちゃんとフォローできるだろうか」と不安になります。
反対に、一緒に入るメンバーさんが、穏やかで、それなりに経験があって、互いに協力しやすい関係だったりすると、多少夜勤が大変でも、割と明るい気持ちで頑張れることも。
メンバーは重要ですよね。
3、夜勤明けの日の日勤メンバー
これはですね・・・
案外気になります。
もうじき夜勤が明けるという時間帯になると、日勤さんが順番に出勤してきますよね。
そのメンバーが仲良い人だったり、穏やかな人ばかりだったりすると、なんとなく気持ちがほっとしませんか?
ところが、少々苦手で怖い人が日勤さんに多かったりすると、なんていうか・・・
自分が夜勤でしてきたことに対して、あれこれ思われたらどうしようなど考えちゃうんです(*_*;
申し送りとかも、するどく突っ込まれたらどうしようとか・・・
後味悪い夜勤の終わり方になると、いつまでも引きずってしまうんですよね。
4、何があるかわからない
夜勤帯って本当に何があるかわかりません。
日勤帯が忙しくてケアが行き届いてない場合などは、夜勤帯でいろいろ問題発生することもありますし。
それに夜勤帯って、結構状態が悪くなったり、急変するリスク高いですよね。
当直医師はいても、すぐ来てもらえない状況の時もありますし、なにせメンバーが少ないですから、同時に何か問題発生してしまうと、本当に大変です。
問題に対処している間に、別の問題が発生したり。
全体に目が行き届かなくなりますものね。
5、夜勤明けの日の朝の採血人数が多い
病院にもよるかもしれませんが、私が最初に勤務していた病院は、朝に採血がありました。
医師の指示があらかじめ出ていて、該当者の採血をするのですが、重なるとかなりの人数の採血をすることも。
基本的に、空腹の状態で採血するので、朝起床後朝食までの時間で採血をすることになりますよね。
でも、全ての患者さんの採血がスムーズなわけではありませんし、処置は他にもあります。
点滴の更新だとか、食前のお薬だとか。
バイタルチェックだとか。
ナースコールだってあります。
そのようなことに対処しながら、採血を回るので、結構焦ります。
でも、そんな焦りは患者さんには関係ありませんよね。
ですので、患者さんを不安な気持ちにさせないように配慮しながら、的確安全迅速に業務を進めていく必要があるんですよね。
間で、当直の看護長さんが申し送りで回ってきたリもしますし。
6、仕事中に体調をくずしたら困る
これも結構大変です。
通常寝ている時間に起きて動き回っているので、やっぱり心身には負担です。
ホルモンバランスも、自律神経のバランスも崩れますよね。
夜勤で気が張っていりもしますし。
ですから、ふと気を抜くと、急にお腹が痛くなったり、睡眠と食事摂取ができなくてふらついたり。
でも、調子が悪くなっても、代わってもらえる人がいません。
発熱などで、感染が疑われるような状態などは、仕事し続けたら返って迷惑がかかってしまいます。
ですが、そうではなくて、精神的なものとか疲労などで急に調子が悪くなったりすると、本当に困りますよね。
なので、夜勤入りする時は、体調のことも心配になるんです。
夜勤入りへの憂鬱な気分を軽くしたい!私が実際にしていたこととは?
上の項目で、私が夜勤入りが憂鬱だと感じる理由が、
1、忙しい夜勤になるとわかっている
2、一緒に夜勤入りするメンバーに苦手な人がいる
3、夜勤明けの日の日勤メンバー
4、何があるかわからない
5、夜勤明けの日の朝の採血人数が多い
6、仕事中に体調をくずしたら困る
以上の6点だと述べました。
恐らく、これを読まれているあなたにも当てはまることがあるのではないでしょうか?
私も場合は上記の6点が主な理由でしたので、だとすればこれらへの対処ができていると、少しは夜勤入りへの憂鬱な感じが軽くなると思いませんか?
私はそう思ったので、できるだけ上記6点の問題を軽くする工夫をしました。
例えば、漠然と重症な人が多いとか忙しいであろうというという情報だけでは、あれこれ想像しますから、不安になります。
つまり、大変なのはわかるけど、具体的なことがあまりつかめていないということですね。
その場合、もし前日が日勤などで病棟に行くのであれば、帰る前に翌日の夜勤の情報をできるだけ得ておくのも1つです。
そして、何かわからないことがあれば、調べておいたり確認しておくと、夜勤入りの時の気分が随分違いますよ。
また、日頃から病棟のメンバーとよくコミュニケーションをとっておくことも大切ですよね。
後は、私のように夜勤に入る前憂鬱で仕方がないとか、後々引きずるような人は、自分の頭の中であれこれ考える傾向にあります。
まだ起きていないことを考え過ぎて不安になったり。
医療現場での仕事なので。危機管理の意味でもある程度予測して不安になることは大切です。
でも、考え癖が強すぎると、プライベートの時間にも思い悩んで心をくずしてしまうかもしれません。
それに視野も狭くなるので、さまざまな可能性に目を向けて対処することが難しくなります。
ですので、仕事じゃない時間は考えないと決めてしまうのも1つ。
まあ、そうは言っても勝手に頭が動いて考えちゃいますよね~(^-^;
そんな時は、自分の中だけであれこれ考えるんじゃなくて、紙に思うままに不安な気持ちや憂鬱な気持ちを書き出すと良いですよ。
ストレッチやヨガなどをして、身体の感覚に意識を向けるのも良いですね。
どっしりと腰を据えることができます。
その他、私はアロマの香りも活用していました。
活用と言っても大したことはしていません。
夜勤前、アロマの香りをデイフューザーで室内に拡散して過ごしたリ、精油のビンから直接香りを楽しんだり。
ほんの少し香りを嗅いだだけではほとんど気分の変化はありません。
でも、くりかえし香りを深く吸い込んだり、香りを拡散させた室内で1~2時間でも過ごしたリすると、心の状態は軽くなるのが感じられました。
主に、ベルガモットやオレンジなどの精油を用いていましたよ。
ベルガモットは、紅茶の香りづけにも使われていますね。
天然の抗うつ薬などと言われています。
気分が落ち着きつつ明るく、自信が取り戻せます。
あと、夜勤明けに楽しみをつくっておくのもおすすめです。
夜勤が辛い、怖い、早く終わってほしいなど思った時に、ふっと夜勤明けの楽しみごとに思いを馳せてみると、私はモチベーションを上げることができました。
私は、夜勤明けで自宅近くのスーパー銭湯に行くのがささやかな楽しみでした。
いつも銭湯に行っていたわけではないのですが、自分の部屋でゆったりスイーツを食べるとか、ちょっとしたことでも良いので、夜勤明けの楽しみごとを用意しておくと、良いですよ♪
終わりに
夜勤入りが憂鬱に感じる理由は人それぞれだと思います。
まずは、あなたが夜勤入りを憂鬱に感じる理由を知り、具体的対策をとることがおすすめです。
そして、対策ができない内容については、考えても仕方がないと割り切ることも必要かもしれません。
それと、「夜勤明けの楽しみごとを用意しておく」ですね。
いかがでしょうか?
参考になれば幸いです。
最後まで読んでいいただきありがとうございます。