あなたは、激しい怒りを感じた時どう対処されますか?
相手にぶつける?
ぐっと我慢する?
つい感情のままに相手にひどいことを言ってしまう人もいらっしゃるでしょう。
ぶつければ、その瞬間はスカッとするかもしれません。
けれども、後になって嫌な気分が残りませんか?
それもそのはず。
自分が放った激しい言葉は、相手だけでなく自分自身も聞いているからです。
むしろ、一番ダイレクトに怒りの言葉を浴びているのは、自分の方かもしれません。
一方、怒りを相手にぶつけず、自分の中にため込む人も多いですね。
私もそうでした。
けれども、いつまでも出来事を考えてしまい、ずっとモヤモヤイライラが続いてしまうのです。
何とかしたいと思いますが、勝手に頭に浮かんでくるのでどうしようもありません。
こんな時、本当にどうしたらいいのかと思いますよね。
でも大丈夫。
何かに対して激しい怒りを感じた時は、
「本当の想いに気づいて叶えていく大きなチャンス」
なのです!
怒りは望みを知るチャンス!上手に解放して行動のエネルギーに!
先ほども述べたように、怒りは自分の本当の想い(望み)を知るチャンスです。
誰かに怒りを感じた時、つい相手に怒りの感情を向けがちです。
相手のせいで自分の気分は害している、と。
けれども、必ずしも相手に悪気があったわけではないことも多いものです。
他の人が聞けばそんな怒ることなのか?と思うようなケースも少なくありません。
そもそも、物事には本来良い悪いがありません。
良いとか悪い、正しい間違いなどと意味づけているのは、人間です。
それぞれの人が、自分の価値観や思い込みのもと、無意識に判断しているのです。
ですから、誰かに対して怒りを感じた時は、
「自分の中にどんな気持ちや考えがあるのか」
を知るチャンスなのです。
そして、激しい怒りを感じた時ほど、自分にとって重要な本心に気づく大チャンス。
ですから、怒りを感じた時はぜひ、相手ではなく、
「自分の心が激しく反応したわけ」
に意識を向けてみるのがおすすめです。
そうすることで、怒りが前向きな行動のエネルギーに変わり、望みの実現につなげることができます。
具体的な流れとしては、
1、考えや気持ちを存分に紙に書き出します。
2、書き出したものを読み返し、「どうして怒っているの?」と自分に問いかけてみる。
3、怒りの後ろにあった本当の気持ちを丁寧に受け入れる。
このような感じになります。
とは言え、これだけではよくわからないですよね。
そこで、実際に事例をご紹介します。
静まらない怒りを行動エネルギーに変えて解放した事例
怒りのエネルギーを前向きな行動のエネルギーに変えるとは、一体どういうことなのでしょうか?
これはかなり前の父とのやりとりなのですが・・・
父が、勝手に私の部屋の窓掃除をしたことがありました。
父としては良かれと思ってのことです。
素直に感謝すればいいのかもしれません。
けれども当時の私としては、勝手に部屋に入ってあれこれ触ってほしくありませんでした。
大事な書類や、見られたくないものだってあるからです。
そのため、父に、部屋の掃除は自分でするからしなくて良いと伝えました。
自分では感情は抑えたつもりですが、やはり言葉の端々にはとげがあったでしょう。
そのせいか、父もやや強い口調で、汚いからしたんやとか、いつまでにちゃんと掃除しておきなさいなど、私に言いました。
父の押し付けるような言い方に、私はとてもカチンときてしまいました。
でも、そのまま口を開けば、まず良いことはありません。
怒りに任せて言いたいことをぶつけては、取り返しのつかない状況にもなりえます。
そのことは十分理解していたので、いったんその場を離れました。
そして、一人になって紙に考えや気持ちを書きなぐったのです。
書いているうちに、怒りがますます強まりました。
それでも気が済むまで気持ちを書き続け、ぐちゃぐちゃに丸めて投げたりもしました。
これで、たいていの時は落ち着きます。
ところが、その時は静まりませんでした。
他の人からすれば、たいして怒ることでもないのでは?と思われるかもしれません。
けれども、窓掃除は、実は私の中で内心すごく気にしていました。
きれいにしたいとすごく思いながらも、忙しいからと、ずっと先延ばしにしていたのです。
やりたいことをできずにいる焦りやモヤモヤが積もっていく中、「いいタイミング」で「地雷」を踏まれてしまったのですね。
とことん気持ちを書き出すうちに、怒りとともに涙も出てきました。
私は怒りの感情に任せ、「二度と先にさせない、言わせない」など思いながら、部屋掃除に取り掛かりました。
すると、怒りのエネルギーはすごいものです。
気になっているところの掃除が全部一気に片付いてしまいました。
さらに、掃除に没頭しているうちに、だんだん怒りもなくなり爽やかな気分になりました。
そして、あらためて書き出した気持ちや考えを読み返すと、しなければいけないことに追われて必死で毎日がんばっていることを認めてほしい気持ちが見えてきました。
私は、何でも自分でできる人間でありたいとの気持ちが強くありました。
そのため、父に先に窓掃除をされたことで、「できていない」と思われた気がして悲しかったのです。
また、やりたいことを後回しにしてやりたくないことにばかり時間を割いている状況への焦りと葛藤も見えてきました。
私は、そんな自分の気持ちを丁寧に受け入れることにしました。
すると、心があたたかくやわらかくなるのが感じられ、父に対しても、本心に気づいて動くきっかけを与えてくれたことに感謝の気持ちがわいてきたのです。
その後、父にも、素直な自分の気持ちを話すことができ、きつい言い方をしてしまったことについて心から謝ることもできました。
すると、父も自分が勝手にしたのが悪かったのだと言ってくれて、お互いに気持ち良い結末を迎えることができたのです。
また、義務感でしていたことを少しずつですやめ、やりたいことを自分にさせてあげられるようになっていきました。本当に少しずつではありましたが・・・
おわりに
いかがでしょうか?
怒りの感情が生じた時、人はついその怒りに意識が向きがちです。
ですが、怒りの後ろには、大切な本当の気持ちがあります。
そのため、
「なぜ自分が怒りを感じたのか」
を知るステップが大切です。
こうして本当の気持ちに目を向けて受け入れることで、怒りを上手に解放することができるはずですよ!
ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。