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介護サービスを拒否する祖父の思いとは?気持ちに寄り添うということ

家族の介護・医療
自己紹介

遠方で1人暮らしをする高齢の祖父は、これまでずっと自分で何でもしてきました。

ところが、ここ半年くらいは急激に体力の衰えがみられ、何らかの介護支援を入れていかないと厳しいなと感じる状態になりつつあったのです。

 

しかし、当の本人は、介護サービス全般を激しく拒否。

幸い近くには親戚が暮らしており、協力を得ながらどうにか1人で暮らし続けていました。

親戚には本当に感謝です(:_;)

 

そんな中、昨年冬に祖父が体調をくずし、入院となりました。

入院となったのをきっかけに、祖父に介護サービスを使うことについて、再び提案したのですが、やはり「まだ先の話」と頑なに拒否。

 

ですが、いつまでも病院にいるわけにもいきません。

 

どうにか、退院後祖父が安心安全に暮らせる環境を整えたいのですが、本人が拒否をしているのでなかなか進まず(^-^;

 

それでも、少しずつですが、祖父の気持ちに変化が表れはじめたのです。

そんな祖父との関りを通して、感じたことを記したいと思います。

同じような状況の方の参考になれば幸いです。

 

 

介護サービスを拒否するのも本人なりのわけがある

 

 

私の祖父は、これまで全て自分で何でもしてきました。

すごくしっかりとしていて、几帳面。

 

これまで祖父が1人で暮らしてきたのは、本当にすごいなと思うのです。

なので、そんな祖父が、今の自分の状況を受け入れ、外からの支援を受け入れるのには抵抗があるのも無理はありません。

とは言え、やはり家族としては、そうも言ってられないとことがあるのです。

 

祖父は強度の難聴があり、補聴器なども拒否していたので、電話での話もほとんど通じません。

と言うか、電話が聴こえないことも多いので、決まった時間の電話にしか出ません(^-^;

なので、祖父に電話しても、状況がほとんど伝わってこないのです。

見守りカメラ、テレビ電話、骨伝導の電話機、音の集音機など、いろいろ考えました。

しかし、今1つ決まらなくて・・・

 

そうこうしているうちに、祖父が入院となったのですが、何せ祖父は外部の人に助けを求めることができませんから、入院に至るまでも、入院後も何かと大変だったのです。

 

私は遠方を行ったり来たり、祖父の近くの親戚にも何かと助けていただき。

かなり、周囲を巻き込んで大騒動でした。

 

ですから、やはり、協力が得られる専門の第三者の助けが、私は欲しかったのです。

ですが、介護サービスを入れようと思ったら、手続きとか、結構いろいろ道のりがあります。

なので、少々私の中には焦りがありました。

 

 

でも、こちらの思いを一方的に伝えても受け入れられないことはわかっていました。

なので、焦る気持ちはとりあえず抑え、とにかく祖父の話に耳を傾けてみることにしたのです。

 

私:「じいちゃんはどうして、ヘルパーさんとか嫌なの?」

 

祖父:「じいちゃんはとにかく、外から人が入るんがすかんのじゃが・・・部屋汚いけんの・・・恥ずかしいが。」

 

私:「そっか、恥ずかしいと思うんやね。」

 

祖父:「そうやのぉ。今はきれいにしたくても、きれいにできんけんの。それに、なんか外から人が来たら拘束される感じがするんじゃ。今は、犯罪とかも多いけんの。嫌なんは、それもあるのぉ。」

 

私「なるほどね。そうやね、確かに私もじいちゃんの立場やったら、やっぱり介護サービス入ってもらうの躊躇うかもしれない。いろいろ考えたら不安やんね。」

 

祖父:「おお、そうやのう。」

 

 

このようなやり取りをしたのですが、じっくり祖父の話を聴いてみると、祖父の言うこともわかるんですよね。

 

それに、祖父の口からは出ませんでしたが、やはり自分のできることが減ってきていること、人の助けを借りなければならなくなってきていることを受け入れるのは、なかなか難しいことかもしれません。

 

「歳とったんやけん、できんことが増えるのは仕方ないわのう。」

と、祖父はよく口にします。

 

私にはなんとなく、祖父が自分自身に言い聞かせているように感じられました。

 

 

介護サービスを拒否する祖父に私がしたこと

 

 

入院中は、看護師さんをはじめ、さまざまなスタッフさんが、祖父の身の回りのことを観てくれます。

それも祖父は、最初は拒否的だったようですが・・・。

 

入院当初は、部屋(個室)に看護師さんなどが入ると、「何しに来たんや」といちいちつっかかっていたようです(汗)

それでも、病院の医師、看護師長さんをはじめ、スタッフのみなさんが、とても親切に関わってくださったので、祖父も少しずつ受け入れられるようになってきたようです。

 

まず人を褒めない、どちらかと言うと文句を言いがちな祖父が、「あの人は優しいんじゃ」「あの人はかなりしっかりしとる」など言い始めていたので、ちょっと笑ってしまいました。

 

なんやかんやと言っても、実際いろいろ助けてもらっているので、本当に助かっているのでしょう。

 

自宅では、雑然とした家の中で1人です。

元気な時は良いでしょうが、入院直前はかなり心身ともに不調だったので、家で不安一杯だったことと思います。

 

たくさんの人の優しやに触れたことで、祖父の心はほんの少し開かれたのではないでしょうか^^

 

正直、病院にいつまでも置いてもらうわけにはいかないなどいろいろ考えると、退院後の生活環境をできるだけ早く整えたい気持ちでいっぱいでした。

 

それでも、祖父の思いを知り、自分自身が祖父の立場であったらと考えた時、やはり祖父の思いは大切にしたいと思いました。

 

ですから、何をするにも祖父にきちんと話してから物事を進めるよにしました。

 

高度な難聴なので電話では通じないし、家族以外の人の話にはなかなか耳を傾けません。

ですから、片道だけでも6時間はかかる道のりですが、それでも、とにかく祖父のところに行って、きっちりコミュニケーションをとることは大切にしました。

 

祖父は自分ヘルパーなどの支援を受けず、1人で暮らせると思っています。

周りの人がどんなに、1人は難しい、支援が必要と思っていても、祖父としては納得がいきません。

その状態では、支援を受けることを拒否するのも無理はありません。

自分では大丈夫だと思っているのですから。

 

なので、祖父にいろいろな体験をしてもらえるようにしました。

 

やりたいと思うことはできるだけさせてあげるようにして、病院からの外出の際にはぎりぎりまで自分で歩いてもらったり。

すると、さまざまな場面で、イメージとは違って自分では難しいことがたくさんあることを身をもって実感したようです。

 

これは本人にとって辛いことかもしれません。

けれども、自分で体験したことで、支援が必要なのだなということを少しずつ受け入れ始めたようなのです。

 

ただし、やはり自宅でヘルパーさんなどを迎えることは、どうにも難しいとのこと。

ですが、祖母がお世話になっている施設へ一緒に入ることに対して、前向きな言葉が聞かれるようになりました。

 

 

終わりに

 

 

老後、どのように、どこで、誰と暮らしたいか、それは人それぞれだと思います。

 

一概に自宅で介護支援を受けながらが良いとか、施設に入るのはやめた方が良いとか、決められるものではありません。

 

ですが、これだけは忘れてはならない大切なことがあると思います。

それは、「本人の気持ち」です。

 

身近に支援する家族などは、どうしても、こうした方が良い、ああした方が良いと焦ってしまいがちですよね。

家族の立場からすると、それも無理はありません。

 

けれども、本人の気持ちを置いてきぼりで物事を進めようとすると、信頼関係がくずれてしまい、より一層物事が進みません。

それに、本人も家族も後々後悔をすることになると思うのです。

 

正直、とても大変ではありますが、私はやっぱり祖父の思いを大切にしたいです。

 

強引にこちらの思うことを押し付けるのではなく、出来る限り祖父の気持ちに寄り添う。

何が不安なのかにしっかり耳を傾けて、一緒に考える。

 

こうして、できるだけ気持ちに寄り添うことができれば良いなと、私は思います。

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

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