難聴の高齢者と電話しても、聞こえないから会話ができない・・・
このようなことでお困りの方、きっといらっしゃいますよね。
私の父は遠方で暮らしているので、電話でのコミュニケーションがとても頼りです。
ところが、その電話も最近はこちらの声が聴こえないようで、会話がなかなかなりたたないことも増えました。
こちらも必死で伝えようとするうちに、だんだんイライラしてきてしまったり…
父も、何回も聴き返したくないのか、どう考えてもかみ合っていないのにわかったふりをすることも増えました(^^;)
このように、難聴が強い高齢者と電話で会話する必要がある場合、どうすればもっとスムーズにやりとりできるのでしょうか?
実は、難聴の高齢者との電話での会話をスムーズにするグッズや、ちょっとしたコツがあるんです!
もちろん完璧に解決とはならないかもしれません。
ですが、ちょっと知っておけば、はるかにコミュニケーションがスムーズになるはずです。
ぜひご覧くださいね!
難聴の高齢者との電話もこれで安心!おすすめのグッズとは?
聴こえの補助として今は色々な物があります。
補聴器・集音器・耳元スピーカー・人の声がゆっくり聞こえるラジオ・骨伝導電話機・携帯電話などです。
それぞれ良いところもあれば欠点もあります。
詳細をみていきましょう。
聴こえを補助するグッズ類
1、補聴器
補聴器と呼ばれる物は、厚生労働省の認可を受けなければならない規則になっています。
ですので、認可を受けるためには、クリアしなければいけないことが多いのです。
それに、その方に合わせて作りますから価格面でも少し高くなります。
その人に合わせるといっても、すべてがピッタリくるわけではありません。
慣れていないことからくる違和感や電池の消耗・交換などけっこう大変なことがあります。
良い面は、個人の耳の形に合わせて作ったりするタイプは、外からも見えにくいため気づかれずに装着でき音もクリアに聞こえます。
2、集音器
集音器は、認可を受けなくても良いため価格面は安く押さえることができます。
昔より性能は良くなったとは言っても音を集める器械なので、人の声だけではなく生活音もかなり拾ってしまいます。
ですので、人によってはすべてが大きな音として聞こえる感じがします。
3、耳元スピーカー
耳元スピーカーは、自分の近くでテレビの音を聞くためのスピーカーを首からかけるタイプが多いです。そして、それがわずらわしいと思う方もいます。
ニュースやトーク番組に最適ですね。
また、アナウンサーの声がゆっくり聞こえるラジオなどもあります。
4、骨伝導電話機
骨伝導電話機は受話器を耳のまわりや頭部にあてると、骨を振動させ相手の声が聞こえます。
相手の話すスピードをゆっくりにしてくれる機能もついているので、聞きやすく変換してくれます。今は、携帯電話にも相手の話すスピードをゆっくりにしてくれる機能機能が付いている機種があります。
ドコモであれば、フィーチャーホン・ラクラクホンと言われる京セラの機種です。
auであればカンタン携帯と呼ばれる機種です。
ソフトバンクではシンプルスマホです。
UQでも高齢者の聞こえに対しての機種がでています。
これらを試してみることも1つですね。
ご高齢の方には携帯は使いにくいという場合もあるかもしれませんが、操作も簡単で文字も大きい機種もあります。
うちの父は、携帯操作が全然ダメなんですけど(^^;)
難聴の方向けの電話機は、こちらで販売貸出もされています。
参考までに・・・
難聴の高齢者と電話で会話するときに押さえておきたいポイントは?
グッズ類は、使用にあたって本人にも使い方など覚えてもらったり、何かと協力がいりますよね。
なので、うちの父の場合協力が得られなくて断念しました(^^;)
ですが、会話時のポイントなどは、こちらが勝手にできることもたくさんあります。
具体的には、難聴の高齢者と電話で話す際、どのようなポイントを押さえておくと良いのか見ていきましょう。
難聴の高齢者と電話で話す際のポイント
1、話すスピード
電話で会話するときは特に、話し方のスピードは気をつけなければなりません。
ゆっくり話すだけでも伝わり方が違うと感じたことはよくあります。
聴こえてくる音の調子やリズムなどで、言葉をイメージしやすくもなります。
2、はっきりと
ゆっくりと普通の声の大きさで、一つ一つの単語を話します。
私もそうですが、女性の声は特に高いですよね。
ついつい一生懸命話すうちに、どんどん声が高くキンキンとした感じになってしまうこともあるかと思います。
ですが、そうなればなるほど聴こえにくくなりますし、話す側も大変疲れてきます。
落ち着いて、はっきりと話すことがおすすめです。
3.簡潔明瞭に
伝えたい要件がある場合、できれば優先順位を考えて最小限で簡潔に伝えることもポイントです。
1つ以上の用件がある場合は、1つの用件が終わったら確認の意味で復唱してもらいます。
違っていたらもう一度最初からはじめます。
4、視覚的に
もしもFAXがある場合は、電話が終わったら今の用件を送信します。
このことも電話で伝えておきます。
聞き漏らしたことがあるかもしれないので、確認のためです。
こんなに苦労するのであれば最初からFAX使えば?と思うかもしれませんが、高齢者の方は話す、聞く、書くということが脳の訓練にもなります。
人はコミュニケーションを取りたいのです。
また、FAXは目が悪い方も当然いらっしゃるので、この方法がすべての方には通用しません。
まとめ
難聴の高齢者と電話で話す時、上手く伝わらないと互いにイライラしてしまうこともありますよね。
ですが、だからと言って、話すことを減らしてしまうと、疎外感から来るうつ病や認知症の発症率が減ったということもあります。
また、補聴器を使っても難聴が進行してしまうことはないと、耳鼻科の医師の講演があったときに聞きました。
あまり年齢が上になると、何をするにも大変になります。
ですので、難聴かなって思い出したら、早めに補聴器や何らかの対策を本人と話て導入していくことも大切です。
その方が、結局は笑顔が増えることになると思います。