生きていると、何かと焦ることありますよね。
私もいっつも焦っていました(^^;)
後から冷静になって考えれば、別に焦らなくて良かったことばかりなんです。
ですが、焦っている最中にいると、そうは思えません。
そして、どうにかしないといけないと思えば思うほどに、焦りも不安も強くなります。
しまいにはどうにもできないでいる状態に苛立ちも覚えることも・・・
ここまでくると本当にしんどいし、あらゆることが空回りになりますよね。
焦っても仕方がないし逆効果です。
そうわかっていても、焦りの気持ちを抑えるのはなかなか簡単ではありません。
この焦る気持ちを抑えるには、いったいどうすれば良いのでしょうか?
実は、焦りや不安の気持ちは抑えこもうとするほどに強くなる性質があるんです。
なのでまずは、
「受け入れる、焦る自分に許可を出す」
これがとっても大事なんです。
一体どういうことなのか、そしてどう受け入れば良いのか、具体的にお話ししますね!
焦る気持ちを抑えるのは逆効果?!じゃあどうすれば良いの?
焦る気持ちは、物事がスムーズにいくことを妨げます。
なぜなら心も身体も緊張し、自律神経のバランスが不安定になるからです。
自律神経は、身体の各機能を調整していますから、あらゆる不調を感じやすくなるんですね。
また、焦るとどうしても、見える範囲が狭くなります。
なので、見えるものも見えなくなり、突破口がふさがれてしまうのです。
それに、焦りもがくこと自体エネルギー消耗になり、大変しんどいです。
例えば、ちょっと思い出してみて下さい。
あなたは、何かをしている時に早くしなければと焦ってやった結果、ミスをしてしまったというご経験ありませんか?
あるいは、人に急かされて、焦るばかりで上手く進まないとか。
このように、焦るとカチカチになり、集中力も判断力も落ちるのは、ご経験がある人も多いのではないでしょうか?
反対に、のんびり構えていると、身体の力も抜けて自律神経のバランスも落ち着きます。
そして、物事を見る目も広くなります。
ですので、あらゆることがスムーズに回りやすくなるんです^^
そう考えると、やはり焦らない方が良いのには違いありませんね。
とは言っても、焦る気持ちを抑えるのは結構難しいものではありませんか?
そんな時は、焦る気持ちを無理に抑えようとすることをやめてみてください。
え?って思われるかもしれませんが、焦る気持ちを排除しよう、なんとかしようとすると「抵抗」が生まれます。
ですので、余計焦る気持ちが強くなるんです!
なぜなら、
「焦りも不安も、大切なことを知らせるサイン」
だからです。
焦りや不安などネガテイブに思える感情も、役割があるんです。
それらがあるからこそ、危険を回避したり、本心に沿った生き方に軌道修正していくこともできんですものね。
なので、
「まずその焦りがあることを認め、受け入れる」
このことがとっても大切なんです。
焦りを持ったままでも、大丈夫な自分でいるということです。
でも、受け入れるったってどうすれば良いのかよくわからないっていう人もいますよね。
その場合は、自分の中で宣言するのがおすすめです。
「自分の中に焦る気持ちがあるということを認めます。許します。」
こんな感じで宣言してみてください。
こんなことをしてなんの意味があるのかと思われましたか?
ですが、漠然と焦りの中にいるのと、しっかり言葉にして認めることでは全然ちがうんですよ。
↓こちらの記事にも詳しく書いていますので、良かったらご覧ください。
それでは次のステップに行きたいと思います。
焦る気持ちは抑えるのではなく受け入れよう!そしてその次のステップは?
焦る気持ちを自分の中に認め受け入れることが、焦りに対処する第一のステップです。
そして、受け入れるステップができたら、次のステップに移ってみましょう。
受け入れができたかどうかわからないという場合もあるかもしれませんね。
そんな場合は心の状態に意識を向けてみて下さい。
恐らく、受け入れが出来た状態になると、すっと心が静かになる感じがあると思います。
よくわからなくても、大丈夫です。
自分で認めたと決めちゃってください。笑
そして、次のステップは、
「焦りの理由を知ること」
です。
方法としては、とりあえず、一体何に焦っているのかを箇条書きで良いので、ざっくり書き出してみましょう。
焦りや不安を感じてはいるものの、漠然としていることも多いものです。
私は訪問看護のお仕事もしていますが、最初の頃は焦ってばかりでした。
訪問看護では、お薬管理用のカレンダーに決めた日数分のお薬をセットすることがあるのですが、当初は、早くセットしないといけないと焦ってしまうことがよくありました。
ですが、焦ってセットすると、やはり間違ってしまうんですよね。
お恥ずかしい話ですが、ご利用者様にご指摘いただいて修正するようなこともありました。
焦るとミスが増えることが自分でもわかっているので、「落ち着け落ち着け」と自分に言い聞かせますが、余計焦ってしまいます。
そこで、自分の焦る気持ちを受け入れて、向き合ってみることにしました。
そして、焦る理由を書き出してみたのです、
するといろいろな理由が出てきました。
そして、書き出しているものを眺めてみると、
・看護師のくせに頼りないと思われたくない
・ご利用者様に嫌われたくない、ちゃんとやって信頼してもたいたい
・ミスをして責められたくない
このような思いがあることに気づきました。
そこで、このような思いがあることを正気にに上司に話してみたんです。
すると、上司は、「ご利用者様が飲むんやから、一緒に確認したら良いやん。」と。
お薬管理は看護師の仕事なのだから、私がきっちりしなければと思い込んでいた私には、「え?」という感じでした。
みんながみんな一緒に確認してセットできるわけではありません。
ですが、ご利用者様が安心快適に地域生活を送っていく支援をするのが訪問看護のお仕事なので、ご利用者様を巻き込んでお薬セットをするのは、それも方法の1つなんです。
また、「お薬セット中集中して無言になることも、ご利用者様に伝えて良いのでは?」との助言も。
正直にそう伝える方が、安心するご利用者様もいるんですよね。
逆にベラベラしゃべりながら集中してセットできず、結局間違っていた方がよっぽど不信感につながります。
以降、私がお薬セットの時に焦ることはなくなりました。
このように、焦る気持ちを抑えるのではなく、受け入れて対処していくと、焦る気持ちは劇的に軽くできるんです。
対処までいかなくても、焦る気持ちとその理由を知り受け入れた時点で、かなり落ち着いていることも多いです。
ところで、人はなぜ焦るのでしょうか?
それは多くの場合、社会の中の暗黙のルールや自分の中のルールといったものの中で、
「こうしなければならない」
ということを作り上げているからなんです。
そして、
「こうしなければならない」
「こうでなければいけない」
という状況から現状がはずれていると、周りにどう見られるかと気になります。
なので焦るんです。
ですから、焦りを認めてその理由を知ることで、自分がどんな思い込みに囚われているのかに気づけます。
そして、気づくことで焦りの理由の大半は手放せます。
ここでご紹介した方法は、焦る気持ちだけでなく不安や怒りにも使えます。
テーマも選びませんから、焦る気持ちが強くて困っているという場合には、ぜひ試してみて下さいね。
終わりに
いかがでしたか?
人生の中では、大きなことから小さなことまで、何かと焦ったり不安になったりすることはありますね。
お仕事、結婚、人生、将来などなど…
焦りが強くなるのは焦る気持ちに囚われ、それだけをなんとかしようともがくからです。
例えば、生ごみからにおいがしていたとして、とりあえず臭いからふたをしたり消臭剤で消そうとしても一時的ですよね。
それどころか、やればやるほど匂いがひどくなります。
それは、生ごみが腐って虫や菌がわいたりといった、においのもとに対処できていないからですよね。
においは、生ごみがどんな状態になっているのかを教えてくれているわけなので、まずはそれを認め、確認して対処することで、においは発生しなくなります。
焦りや不安などの気持ちも同じです。
焦りの気持ちは抑えるのではなく、認めて受け入れ、理由を知って対処する。
これで確実に焦る気持ちは消失あるいは、かなり軽くなるはずです。
参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。